おシャンティな作品ですね。例えばね、人物のセリフだけをミュートにできたとしても、映像と音楽だけでものが語れてしまぅのではないかってくらぃオシャレ。
でもね面白いのが、この作品には本当にたっくさんの登場人物が出てくるのだけれども、基本的に全員が愚痴愚痴してて、なんだか湿っぽいの笑。すんごいみんながややこしいことを言っている。そこが興味深くてね、パリを描いた作品だけれども、パリの素晴らしいところを描いたといぅよりも、もっと身近な、そしてごくごく普通な人たちのめんどくさいあぁだこぅだの会話があってそれを含めてパリなんだなぁと思わせられる。
アタシは個人的に、これは外の人たちへのパリのプロモーションとして作ったといぅより、誰よりも刺さるのは当のパリジャン・パリジェンヌたちではないかなと思う。
監督の思惑は分からないけれど、なんとなく、あんたたちパリ人はすごい街に住んでるのを忘れちゃいかんよ、みたいな声が聞こえてきそうな作品だった。
幸せってのは自分のことばかりを見ていたんじゃぁ気づかないもんなんだな。そんな作品です。