想像を遥かに超えた面白さでした。やはり元気が出る映画っていいですね。観る前は、この作品に「元気が出る」効果を全く期待していなかっただけに、いい意味で予想を裏切られました。
全ては彼の描いたシナリオ通りだった訳ですが、それに全く気づかされませんでした。ラストの手前で、もしかすると...と思ったのですが、その直後、やっぱりそうじゃないんだな...と思わせておいて、ラストにはやっぱりそうだった!となる。旨いです。騙し合いのストーリー、どうして元気が出るかは、観た人だけの秘密ですね。
アンジー&ジョニー・デップ、夢の競演が実現!アンジーのカリスマ的な美しさはやっぱり魅力だし、ジョニー・デップは、映画「アリス・イン・ワンダーランド」の「マッドハッター」が記憶に新しいのですが、やっぱり名優ですね。
短かったのですが、リヨンからベニスへかけての車窓も美しく、そしてベニスの街並みも別世界のように美しかったです。フランスとイタリアの違いなんて、正直わかりませんが、ヨーロッパの古い街並み、なんか最近気になります。
特筆する事は、アメリカ人を軽視するセリフが幾つかあった事です。詳しくはわかりませんが、ヨーロッパ人はアメリカ人をそんな風に思っている風潮が、まだあるんですかね。そしてタバコ、電子タバコが出てきて、志ある作品だと思ったのですが、その後のための布石だったのが残念です。まだまだ本物のタバコを美化する悪しき文化は、映画界にも根強く残っていますね。
どこか映画「ナイト&デイ」に通ずる雰囲気を感じました。元々フランク役は「トム・クルーズ」だったのが、ナイト&デイ出演のために降板して、結局ジョニー・デップになったそうです。そう考えると、相通ずる感覚の理由がわかる気がします。
素晴らしい作品です。