シズヲ

プロフェッショナルのシズヲのレビュー・感想・評価

プロフェッショナル(1966年製作の映画)
3.6
メキシコ革命を背景にした豪華メンバー集結西部劇。リー・マーヴィン、バート・ランカスター、ロバート・ライアン、ウディ・ストロードっていうまさしく「最強のプロフェッショナル軍団」みたいな人選がアツすぎる。クラウディア・カルディナーレにジャック・パランスまで!面子のパワーで言えばユル・ブリンナーを中心とした『荒野の七人』に勝るとも劣らない。よくぞこれだけ揃えたと思わざるを得ない役者陣だけでもブチ上がる。

ここまで強力な布陣を揃えてる割には「もうちょっと面白くなりそうなんだけどなぁ」と思ってしまうのが惜しい。どう見ても豪華アクション娯楽作の枠組みなのに全体的に堅実すぎるというか、演出面も含めて淡々と地道に進んでいく印象が否めない。こんだけ豪華なメンバー集められたんだからもーちょっと弾けてほしかった。プロフェッショナル4人に関してもマーヴィンとランカスターが敵側との関係性を持っている反面、特に因縁のない他二人が掘り下げで割を食ってた感がある。

とはいえ強烈な四人がパーティーを組んで共に戦う男臭い絵面だけでも格好良いし、「銃の扱いに長けるリーダー」「参謀のダイナマイト使い」「偵察と奇襲専門の弓矢使い」「馬を管理するカウボーイ」といった具合にそれぞれの役割がはっきり分かれてるのも好感。砂嵐の吹く砂漠や銃声が木霊する岩山などのロケーションも素晴らしく、また敵側が馬で機関車を追い掛ける場面など要所要所のアクションも悪くない。終盤のランカスターが孤軍奮闘で戦ってパランスと会話する場面なんかはめちゃくちゃ渋い。
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