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囁きのジョーの3104のレビュー・感想・評価

囁きのジョー(1967年製作の映画)
3.5
「ああ、ブラジル行きてぇ」

全編に漂う虚無感にクールで洒落乙な音楽。四角い顔の中山仁がチャーミングに映るオープニングからもうスタイリッシュにキマっている。本編もそのままスタイリッシュ一辺倒で行くかと思いきや、不意に滑稽なシーンが挟まる妙なアンバランス。具体的には冨士眞奈美と西村晃夫婦を交えた競技場での“暗殺”シーンなどがそれにあたるのだが、その滑稽具合は意図してなのか行き当たりばったりなのかは判らぬがとにかくそれはそれで、いやむしろそういう“変則”が挟まったおかげで面白く≒飽きずに観られたというのが偽らざる感想。
セクシー&チャーミングな麻生れい子、リアルノッポさん風の信欣三、そして前述の夫婦役の2人など、主役以外のキャストの登場シーンが総じて魅力的。
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