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手塚治虫物語 ぼくは孫悟空のmitakosamaのレビュー・感想・評価

2.9
原作が手塚の“僕の孫悟空”で、24時間テレビの枠内で放送したもの。公開は手塚の死後だが、生前のプロットが元になっているとのこと。

前半が幼少時からの手塚の半生を追った物語。苛められっ子だったオサムシだったが、中国のアニメ映画・西遊記を見て感動。以来アニメを作る夢を持って生きる。戦中は軍需工場で働き、宝塚の女優と仲良くなるが死に別れる。売れっ子作家となり再び西遊記を元にしたSF作品を作る…という展開だ。

後半はそのSF西遊記の劇中劇。宇宙を舞台にサンゾーとメスザル・ルーラーは、悟空・八戒・沙悟浄を仲間にし、牛魔王らを倒す…と言う話。

ウーン。やっぱり前半と後半で全く物語りが違うのは構成としておかしい。
そもそも話が2分しているというか、手塚伝記と西遊記とスペースオペラという3要素が混在しているのが問題だ。
幼少時に手塚が描いた悟空のイラストが立体となって話に絡むのだから、せめてこの悟空が活躍すれば良かったんじゃないか???
何よりスペースオペラが不要だと思う。手塚のスペオペはハズレも多いもんな。
簡単にサンゾーを殺しちゃうのも何だし、植物の種云々の自然主義もアレだ。

それにしても手塚は西遊記が好きだったんだなー。東映動画版から始まり悟空の大冒険など、アニメ化に尽力したことを考えると、手塚の思い入れが伝わるようだ。
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