凛

包帯クラブの凛のレビュー・感想・評価

包帯クラブ(2007年製作の映画)
4.0
森下佳子脚本
柳楽優弥・石原さとみ・田中圭

関東近郊に住む女子高生ワラ(石原さとみ)は大切なものが失われていく日常に嫌気がさし、病院のフェンスを乗り越える。
そこで、関西弁の入院患者ディノ(柳楽優弥)に出会う。
手首に巻いた包帯を外してフェンスに巻きつける「手当て」
心の重荷から解き放たれた様な気持ちになるワラ。包帯クラブの始まりだった。

ワラの同級生タンシオ(貫地谷しおり)と浪人生ギモ(田中圭)が加わり「包帯クラブ」を結成する。クラブ活動は傷ついた出来事を投稿してもらい、その場所に包帯を巻き「手当て」すること。その写真を撮って投稿者に送ること。
何かを変えたい、何かをしなくては。

投稿は次々に集まり、包帯を持って街のあちこちに繰り出すディノ達。溢れる包帯。
メンバーそれぞれの傷とは。。

何歳だからとか関係なく人にはそれぞれ傷付いたり哀しかったりすることがある。
包帯じゃなくても話を聞いてくれる人がいるだけでも違う。
少しだけでも心が軽くなるように癒してくれる優しい作品。

石原さとみの素朴で洗練されてない頃の瑞々しさ。
柳楽優弥が発想が奇抜で繊細なディノを 印象的に演じている。役柄によってさまざまな顔を見せるのは本当に凄い。
ブレイクしてない頃の田中圭も上手い。
包帯代大変だなぁと思ったり。
凛