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あ、春のKSatのレビュー・感想・評価

あ、春(1998年製作の映画)
3.6
長回しは控えめだし、キャメラは人の動きをパンで追うだけであまり面白くない。

しかし、唐突に佐藤浩市の腹に吸い付く斉藤由貴や屋上の異様な患者達、異常な盛り上がりを見せる節分の情景、冒頭からたびたび現れたひよこが最後にもたらす意味とか、ところどころに相米らしい狂気と紙一重の歓びがあり、観ていて楽しい。

煙にまいたような、誤魔化したような終幕も、悪くない。

緒形拳も面白いが、木下ほうかや塚本晋也の絶妙な登場には笑う。
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