くぅー

ほかげのくぅーのレビュー・感想・評価

ほかげ(2023年製作の映画)
3.9
“…終わった…”

»戦争で家族を亡くし、半焼けになった小さな居酒屋で、体を売りながら孤独に暮らす女の前に、食べ物を盗んで暮らす戦災孤児が現れる。

これは猛暑日に見たせいか、臨場感は妙に半端なくも…ホラーでも見てるような感覚で変な汗も出てましたね。

そう、あの『ゴジラ-1.0』の同じ闇市界隈の別バージョンみたいで、あちらを陽とすると、こちらは全くの陰です。

で、描かれるのは、ある戦争孤児の目から見た女性と復員兵とテキ屋男の戦禍…自分を中の戦争を終わらせた者に終わらせられない者が印象的。

いや、それ以上なのが闇から抜け出せない女性…僅かに灯が見えたと思った後のやるせなさ。

うん、どうして戦争なんか!とそれぞれに強く思ったはずで…これも戦闘シーンのない反戦作品として、

なお、俳優陣では、まずは趣里…大変お疲れ様でした。
子役の塚尾桜雅…きっちりといい仕事してました。
森山未來…終盤の登場ですが、流石です。
河野宏紀…塚本監督好みって感じでいい存在感です。
さらには、利重剛に大森立嗣らのサポートも良き。, 2
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