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インビクタス/負けざる者たちのHITのレビュー・感想・評価

4.5
アパルトヘイト後、マンデラ就任から1995年ワールドカップでの戦いまでの南アフリカを描いた物語

スプリングボブズは、アパルトヘイトの象徴として、チーム名やロゴ変更の危機を迎える。
マンデラは、怒りによる復讐は意味を為さないと自身の信念を貫き、スプリングボブズを新国家の、調和の象徴たらしめようと画策する。
投獄され、30年を牢獄で過ごした彼の経験が、怒りや諦めにではなく、赦しと信念こそが世界をより良くするという価値観を作り、行動させていた。

ラグビーを通し、少しずつ国は1つになっていく。国の事など興味のなかったボガの白人メンバーは国歌を歌うようになり、白人への不信感を抱いていた黒人のマンデラボディガードは仲間内でラグビーをするようになる。

スポーツの魅力と、登場人物の魅力が合わさった、文句のない名作。
イーストウッド監督の描く男は、何故こんなにもカッコイイのか。
「I am the master of my fate. I am the captain of my soul.」
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