みんと

インビクタス/負けざる者たちのみんとのレビュー・感想・評価

4.0
強い信念、赦す心…
余りにも懐の深い国のトップ、マンデラ大統領の偉大さに感動しかなかった。

社会情勢にはめっぽう弱い私でも“ネルソン・マンデラ”って名前だけは聞いた事がある。

これは実話。けれどきっとマンデラ大統領のほんの一部分にすぎない。その実直で人間味溢れる人となりに触れた時、もっとその生き様を知りたいと強く思う作品だった。

前回のラグビーワールドカップで日本が奇跡の勝利を収めた南アフリカチームにこんな歴史があったとは…
そしてひとつのスポーツがここまで国レベルで影響力を持つなど想像だにしなかった。

実は平和への一歩は何も特別な事ではなく、誰もが所属している小さなコミュニティの中にある。家族の中に、地域の中に、そしてスポーツチームの中に…
その中でそれぞれが赦す心を持ったなら誰もがマンデラ大統領になれるのではないか。

本人の映像が映し出された時、その溢れ出す平和のオーラに底知れず温かいものを感じた。

「我が運命を決めるのは我なり、我が魂を制するのは我なり」
イーストウッド作品らしい余韻と、劇中で何度も登場したこの言葉が頭から離れない。
みんと

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