超空間コベ

浪人街 RONINGAIの超空間コベのレビュー・感想・評価

浪人街 RONINGAI(1990年製作の映画)
4.0
―――浪人4人 vs 旗本120人!!
斬って斬って、斬りまくる!!☆
原田芳雄の泥酔剣(笑)が唸りを上げる!
石橋蓮司の居合い斬りが一閃する!

原田芳雄、石橋蓮司、田中邦衛、勝新太郎といった濃いィのが演ずる、4人の浪人。
コイツら、昼夜問わずに、ずぅ~っと酒呑んだくれて、ウンダラオンダラと方言でクダ巻いてましてね…。
何を言ってんのかサッパリ聞き取れませんでした。☆(笑)

江戸末期、貧困層の人達が生きる下町で、夜鷹が次々と斬り殺される事件が続く。
「うぬらの様なウジ虫が居るから、世の中が乱れるのだ…!」
中尾彬を筆頭とした、悪行旗本一党の仕業だった。

「女は抱くよりも斬るに限る」などと、権力で役人も丸め込んで凶行に興じるのだ。
しかも、夜鷹たちや、それに味方する者たちを前にして、
「文句があるなら、いつでも受けて立つぞ?フハハハ」
と、我が物顔な始末の悪さ。

芳雄にとってはどうでも良い事だったが、捕らわれの身となった、惚れた女を助けるために一念発起。
「重い!」とか言いながら7~8本もの刀を携えて、ぐでんぐでんに酔っ払ったまま、クライマックスの死地へと赴くのです…!

もう剣術の基本も何もあったもんじゃなく、ただ無茶苦茶に刀をブンブン振り回しながら、ズタボロになって敵を蹴散らして行きます!
この危なっかしい酔いどれ剣法が、もう最高でねぇ…。☆(笑)

これと対照的に、白装束を返り血で真っ赤に染めながら戦う蓮司がカッコいい!♪
抜刀斬り→素早く納刀→また抜刀斬りと、あの大人数を相手に、居合いを基本とした戦闘スタイルが冴え渡ります。

実質、戦ってたのは、これに馬上戦の田中邦衛を加えての3人でした。
勝新は、ほとんど面白がって見てるだけだったんだけど……あとは秘密。♪
これが勝新の遺作となりました。☆
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