【おさらいMeToo】
U-NEXTで出会い、『ブレインウォッシュ 』を見た後でもあり…MeToo運動のおさらいをしてみる。
ワインスタイン事件で一気に広まったからこそ作られただろう、2019年の作品。運動の経緯をさっと俯瞰したもので、さっと復習するには適しているかと。
本作の切り取り方では、女性の権利獲得に向けては1870年、エメリン・バンクハーストによるサフラジェット運動が始まりと言っている。
私は『未来を花束にして』をきっかけに、より、この活動を知ったが、爆撃までやらかす過激さは当時、本当に必要だったのか?過激さゆえ参政権が獲得できたとは言えない…との分析もあるようだしね。
当時、エメリンの自伝を読んでみたら自画自賛の連続にウンザリし、早々リタイアしたのを思い出す。w
とはいえ本作においては、メンバーvs競走馬の激突映像が未見だったので、よい体験とはなった。そこまで追い詰められていたのか、狂信的だったのか…いま知っている情報からは判断できないけれど。
個人的には、本作中ではこのサフラジェット関連が一番、見た甲斐のあったところ。
全編通して、ジュリー・ビンデルとアイシャ・アリ-カーンという、女性活動家が主な語り手となるが、急進派と穏健?派というバランスはよかったのかなと。前者はレズビアンでもあり、男なんて要らん!という立場から発言している。そりゃ、そこまで言えるわなとは思うが、今まだ必要な勢いだとも思う。
それにしても、ハリウッドで炸裂したことは、やっぱり大きかったよね。ワインスタイン事件だけに注目してもダメだけど、ハリウッド発だからこそ、波紋がここまで広がったのだろうから。
取り急ぎ日本では、伊藤詩織さんの初監督ドキュメンタリー『Black Box Diaries』を一般公開して欲しい。当事者本人が動かないと、こういう作品は作れない…という日本の現状を噛みしめて、確認したい。
日本から『SHE SAID』のような娯楽映画も出てきてほしいけどね。エンタメならより、広く伝えられるワケだし。例えば“HE SAID”など、作られる必然があると思うけどまあ…ムリなんですかねえ…。
<2024.10.2記>