ぬーたん

スターダストのぬーたんのレビュー・感想・評価

スターダスト(2007年製作の映画)
3.8
妖精やら魔女やら海賊やらが出るファンタジー。
好みではなかったが、キャストに興味あり観てみた。
ファンタジーなストーリーの方より、要所要所に挟まれたブラックユーモアと美しい町や自然や魔法の映像、俳優の珍しい演技を楽しめた。

主役のトリストランはチャーリー・コックス。イギリスのお坊ちゃまらしい穏やかな笑顔が爽やか。ちょっと頼りない雰囲気。
イヴェインをクレア・デーンズ。『ホームランド』のキャリーのイメージが強すぎて妖精に見えない(-_-;)大袈裟な表情がキャリーそのもの。何を演じても一緒。
魔女はミシェル・ファイファー。恐ろしい魔女にピッタリ。これぞ適役。
空飛ぶ(何で?海だろフツーは)海賊船の船長にロバート・デ・ニーロ。もう何をやっちゃってるの⁈『ミッドナイト・ラン』を何故か思い出した。コメディーも好きなデ・ニーロがいきいきと変なことしてます…。
第七王子セプティマスは、マーク・ストロング。
イギリスが誇るシェイクスピア俳優でいかにもジェントルマンで大好きな俳優。最近はハリウッドで主に悪役で大活躍。
そのマークが、ラストにはふざけまくってます…。
この2人が必見!
最後に忘れてならないのが、王様役のピーター・オトゥール!
もう髭がボウボウだし、死に際の役なんで、もはやオトゥールとは気が付かないけど、彼の遺作になったのかな。
そして王子たちの亡霊の会話や仕草が笑える。

これだけの豪華キャストで貴重な演技を観て、映像も綺麗なんで、ストーリー展開の細々した不満や疑問は帳消し。
楽しかった。
ぬーたん

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