青山

恋人たちの予感の青山のレビュー・感想・評価

恋人たちの予感(1989年製作の映画)
4.0
大学時代、サリーは友人の彼氏ハリーと出会う。お互いに最悪の印象を抱きあって別れた2人は、10年の時を経て再開し......。


「男女の友情」という、人類史上最大の謎を解き明かしていくミステリー巨編です嘘です王道ラブコメです。

こういう映画好き。下ネタばっかなんだけどそれもまたオシャレさになってるような。
二人のすれ違い方もなんか納得がいくというか......。あんまり比較するのもアレですが私がこないだ1.0点を付けた某クズ映画とはカンジョウ・イニュウビリティが段違いです。ダンチです。
某クズ映画のすれ違いが「はいはいどっちもくたばれ下衆ども」だったのに対しこちらは「ああ!もう!はよくっつけ!」という非常に好意的なもの。やはりオシャレな会話と魅力的なキャラクター造形大事。
応援したくなっちゃう二人だからこそ終盤の展開もエモいってもんです。

また、本作は非常に名場面が多いことも特徴......ってか全編が名場面。冒頭の険悪な二人旅、なんちゃってオルガスムス、電話×電話、最後の会話ももちろん、、、場面だけ切り取って好きなところが多いのでステキです。

強いて難を言うなら途中途中で挟まれるナレソメ・シリーズが個人的には蛇足に感じました。作品のテーマはくっきり明白なんだから、わざわざ枠を付けて作り物であることを強調せずに二人の物語にだけ入り込める方がいいんじゃないかな、と。

とはいえ、すれ違い系ラブコメという難しいジャンルで見事に成功した傑作でしょう。
青山

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