ゆ

恋人たちの予感のゆのレビュー・感想・評価

恋人たちの予感(1989年製作の映画)
5.0
大大大好きな映画。

「男女の友情は成立するのか?」というテーマで議論を続けるカップルの、出会いから数年を経て結ばれるまでの軌跡を描いたラブコメディ。クリスマスに観るのもおススメ。
コメディだけあってとにかく程よいゆるさと爽快さ、そしてしっかりキュンとできる要素も詰まっているのが魅力的。失礼ながらお相手役のビリークリスタルが二枚目すぎないところがまた絶妙にイイ(笑)

結論、このカップルの場合は男女の友情が成立しなかった訳なんですが、それでも一線を越えてしまうまでの2人はしっかり"友人"として深い絆を築けていたのだから凄い。「男女の友情は成立しない派」のハリーも初めこそ下心はあれど、中盤あたりではもうすっかり友達としてディナーにいったりお出かけしたり寝る前に電話でおしゃべりしたりサリーが失恋したら慰めにいってやったり…と不思議にもその感情を友情に置き換えられている。2人がまだ恋人ではない時期のああいう関係も憧れちゃうな〜

女はセックスの時演技をするものだ、を証明する為レストランで実際に喘いで見せるメグ・ライアンのシーンは何度見てもシュールで最高だけど、やっぱり名シーンはラストの「1日の最後におしゃべりしたいのは、君だ」。
等身大で一見何気ないセリフだけど、どんな歯の浮くような言葉よりも胸にまっすぐ突き刺さる素敵なプロポーズだった。
ゆ