Ryoko

ミラーズ・クロッシングのRyokoのレビュー・感想・評価

ミラーズ・クロッシング(1990年製作の映画)
3.7
マフィア映画の中ではどちらかというとあまり好きじゃない方に入るけど、コーエン兄弟がマフィア映画撮ったらこんな感じになるのは何となく納得できた。
舞台は禁酒法時代のアメリカ。アイルランド系マフィアとイタリア系マフィアの抗争が勃発。ボスの女とできてしまったアイルランド系マフィアのナンバー2の処世術をいささか冷めた目で楽しみました。
出てくる人物、ほぼダメ男。唯一、イタリア系マフィアナンバー2のエディは切れ者で好きだったけど。
友情とか家族愛とか師弟愛とかヒューマ二スティックなものもないし、かっこいい男の生き様ってやつもなし。
主人公が行き当たりばったりやった結果どうなったか?あまりに脚本巧すぎて、そこは感動した。
とにかく裏切りや騙し合いがポンポン起こる。警察や市長もあっちについたりこっちについたり。昨日の敵が今日の友。その逆も然り。「ノーカントリー」でも描かれた無秩序な世界がここにもあった。かっこいいことばかり言っても、結局マフィアの世界なんてこんなもんでしょう?って冷笑的に見ているような感じ。
好きじゃないけど、なんか味わい深いから不思議。