コーエン兄弟にしてはマトモなギャング映画。
だけど、やっぱり彼ら独特のどうしようもない人間の愚かさを皮肉めいて、かつ滑稽に見せる感じは随所に見られて楽しめる。
基本的に物事がなかなか上手くいかないんですよね、彼らの作品の中では。
そのグダグダっぷりについ感情移入しちゃう。
本作のガブリエル・バーン演じるトムも頭はキレるって言われてるけど、割と読みが甘いし、プライドとか男気みたいなのが邪魔をして作品の大半はボッコボコにされてますからね。笑
でも、そんなのお構いなしに渋くてカッコイイです。
ガブリエル・バーンの顔がね、ズルイですよ。
それとジョン・タートゥーロのキャラ。
君ね、ヒドイ。
もう君が一番グダグダ。うん、でもそれが最高。
レオが襲撃されるシーン。
アルバート・フィニーが『これぞギャングのボス！』って感じの貫録を見せる。
スカっとするような名シーンだった。
このシーン見た時に、もう何が起こってもキャスパーはレオに敵いっこ無いなと思った。
キャスパーはわめき散らしてるだけにしか見えない。
あの父親にしてあの息子という感じだったし笑
タイトルにもなっている象徴的な森の十字路。
処刑場であり墓場であり、あらゆる“別れ”の場である。
トムはあの森の空に何を見て歩いていたのかな。
同じ場所で彼がラストに見せた表情もとても印象的だった。
それと早口ブシェミ♡♡♡
ブシェミはこの役はおしゃべりなところが災いする人間だって思って、オーディションで物凄いスピードで喋ったそうで。
コーエン兄弟はそれに大ウケして採用したとのこと。笑
ほんの僅かの登場シーンでも貴方の存在感は抜群です。
いつもありがとう。大好きです♡♡♡
