アイルランド系とイタリア系のマフィアの抗争に巻き込まれた男の運命を描いたコーエン兄弟のハードボイルド作品。
まさにハードボイルドという言葉がぴったりの、冷酷なバイオレンスを静かに描くギャング映画。独特な雰囲気がありました。
ただ、個人的にはあまりストーリーの盛り上がりを感じられず、本作の特徴でもあるはずのコーエン監督ならではのウィットに富んだテンポの良い会話を楽しむこともできず、世界観にハマれないまま終わってしまったのが残念。
終始ポーカーフェイスのガブリエル・バーンの演技、ジョン・タトゥーロの命乞いのシーンなどは印象的だった。