絵を描くことに取り憑かれた男 真知寿の半生を描いたお話。
芸術を突き詰めることや画家として売れる難しさがコミカルに伝わってくるヒューマンドラマ。
真知寿の少年期から描くことで、真知寿がどういう 背景を持った人物かがわかり、人物像の厚みが増し、感情移入しやすくなっていたような気がします。
現実に起きたら笑えないような不幸も「ふふっ」と笑っちゃうようなブラックコメディになっていて、重くなりすぎない内容で観やすく、全体的に風刺が効いているように感じました。
奥さんの献身的な姿に心打たれ、ここまで寄り添うことができたのは、良き理解者だったからこそできたのではないかと思いました。
何故そこまでして、その状況で絵を描くことができたのか?
何故そこまで絵に取り憑かれたのか?
全くわからないけれど、こんなに夢中になれることがあるのはとても羨ましく思えました。
青年期と中年期の真知寿の人物像にやや隔たりがあって、違和感がありましたが、奥さん役の麻生久美子さんから年月を経て樋口可南子さんに役が代わる流れには全く違和感がなく、奥さん役の配役が個人的にかなり良かったです。
人生をかけた芸術への情熱と夫婦の愛が味わえる映画でした。
三又又三さん、めちゃくちゃ良い~😆😆😆
長々とすいません。