嫌いじゃない、割と賛否両論ありますが
そんなに悪いもんでもないでしょ。
って思ってしまうのはたけし演じる倉持
と自分を重ねてしまうからかもしれない。
芸術を愛し愛され時に溺れ時に狂わされた
芸術家の数奇な一生といてばよく聞こえるがこの世界は闇も深く泥沼で墓標がいくつもある世界だ。
とても、生半可な気持ちで取り組めない。
一生懸命努力してどうこうという世界じゃない。
序盤で語られる天才だけじゃなく
その天才の良き理解者、評価する者
そして金を払う者がいて始めて
成り立つ文化かも知れない。
そう言った意味では取り扱いがめんどくさく、評価され認められないと良し悪しすら
曖昧なのはとても恐ろしい世界だと言える。
たぶん、たけし自身のアート感に
耐えかねたファンたちやスポンサーをみて
今作を自身の投影して制作に及んだのでは
ないでしょうかね。
エンタメ性もお気持ち程度にはあるのが
なんか、なんかこう正直邪魔に見えてしまう。
笑えるシュールな画が多いから余計に
雑音に感じてしまう。
それでもラストは少し泣きそうになったし
自分の人生もこうなるかと思うと少し
後ろめたくなる。
そんな映画