【新婚にはふさわしくない映画②】
[あらすじ]
裕福な家庭に生まれた真知寿 (まちす・ビートたけし)は、幼い頃から絵を描くことが大好きで、画家になるという夢を抱いていた。しかし、ある時父の会社が倒…
ゼノンのパラドックス「アキレスと亀」やカントの「芸術論」といった哲学の問いが沢山出てきた。もちろん芸術に正解は無いが、今作で描かれる真知寿は才能がある天才ってよりただ絵を描くのが好きな人間として描か…
>>続きを読む幼少期から絵を描いては親から褒められ、当然画家になることが夢であり、それを実現させようと執念に駆られる人生
真知寿を取り巻く周囲の人間たちが色んな形で淡々と死んでいく一方で感情的になるシーンはあん…
こんなに残酷な映画は観たことがないというのが率直な感想でした。
はじめはただ好きで描いていたはずの絵が、次第に目的へと変わり、やがては「芸術」という強迫観念に変わっていく。「芸術」であろうとすれば…