るい

剣のるいのレビュー・感想・評価

(1964年製作の映画)
3.7

壁に向かって正座40分🕛


三隅研次監督の市川雷蔵作品は闇が深すぎる。熱血剣道映画かと思いきや、人はどんな信念を持ち、どう生きて死んでゆくのかというお話だった。色んな意味でびっくり映画。

大学剣道部主将の国分は剣道の団体戦で優勝する事だけを目標に部員を鍛え上げる真面目一徹の男。剣道以外に興味はなし、剣道以外に生きる道無しと極端な思考を持つ。

壬生はそんな国分キャプテンを慕う新入部員。キャプテンを好きすぎて他人にからかわれては喧嘩をしたりする。

国分の親友の賀川は大学生らしい人物。国分は友人だが真面目すぎるところが気に食わぬ。彼に勝ちたい思いがある。

とにかく道場シーンは気迫溢れるし、めっちゃエネルギッシュ。大学生の本気の部活ってこんな感じね!国分、壬生、賀川それぞれの価値観を見るのも面白い。

国分はやばい思考の持ち主。賀川は一般的な大学生。壬生くんは、国分に死ねと言われれば死ぬタイプ。後を追わなかっただけが心配だわね。

一番手に汗握ったのは
小脇に鳩を……鳩をーーー🕊ぉ!
🕊鳩の首ぃーーーセーフ。。。
ってとこ。
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