久々に出ました!満点!!
濱口竜介監督、ますます進化してる…!
個人的には「ドライブ・マイ・カー」を超えたと思う。
はっきり言って、とんでもないです。
冒頭から鷲掴みにされた。見た事のないアングル…
めちゃくちゃ映像が好み。一見の価値あり。
ドローンなのかな?横スクロールしていったん障壁で見えなくなって、また見え始める所とかも凄い。
やはり黒沢清監督の影響を受けているな…と思う所もちらほら。
というほど黒沢作品も観れているわけではないのですが、なんていうか、フランス感?(それは濱口監督のほうが元から強いか)プラス、ホラー感なのかな?ホラーなんだけどジャパニーズじゃない感じの、でもめっちゃ陽気な洋物ではもちろんなくて、やっぱり和の要素が入っているのか…?侘び寂び?しだれ?外連味?ちょっと古い感じの?(違うか)上手く表現できないのですが、やっぱりフランス感というか、ヨーロッパ感みたいなのを感じます。
でも、それより何より、
ラストが凄かった!
(えっ!もしやここで終わり!?… エンドロール出る)
「やばっ!!!」
思わず声に出てしまった(笑。近くに人が居なくてよかった…)
とにかく鳥肌です。マジで最高潮で終わる。
地元に遅れ上映来てくれてほんと嬉しかったです!
これは映画館で観たほうがいい…
本作は高校生以下(18歳以下)対象にワンコインキャンペーンが始まっています。500円で本物の映画体験ができる、凄すぎる。学校で集団で鑑賞してもいいくらいだと思う。
…と観る前に思っていましたが、でも確かに監督のおっしゃる通り、高校生が観て、面白さがわかるかと言われると難しいかもしれないが…(密かに中学生の娘と公開直後の時期に都会に行ったので観ようかと思っていたが、これは一緒に行かなくてよかったとは思った。。内容にはついていけると思うけど、面白さはちょっと理解できないかなと思う)
全く知っているキャストは居ませんでしたが、(これもいつも言っている感想になってしまうけど)誰も知らないが故に物凄く没頭できた。とにかくストーリーがいいです。お決まりの展開にはなりません。まず、それがよかった。そうであって欲しいよね。本物っぽい。扱っている内容自体が凄くよかったというわけではないのですが(めちゃくちゃ社会派ですが)、構成やキャラクターの立ち上げ方が絶妙だったと思う。
確か元は音楽の石橋英子さんのMVとして制作が始まったんですよね?
凄い昇華の仕方だ…
濱口作品は出演者の話し方(抑揚というか棒読み感?)にちょいちょい癖があるので、本作もそれが気になる方は居るかもしれません。かくいう私もちょっと気になりました。でも、逆にそれがハマっている役の人も居ます。トータルで観ると、違和感は少なかったように思います。
濱口監督はずっと「対話」をテーマにしているのかな…と観ながら過去の作品も振り返って思っていたんですが、最後の最後に吹っ飛びました。
かなり人を選ぶ作品のような気はしますが、私は大好きです!
ミニシアター系の洋画が好きな方におすすめかな?と思います。