福福吉吉

ドーム/寄宿舎の福福吉吉のレビュー・感想・評価

ドーム/寄宿舎(2006年製作の映画)
3.5
◆あらすじ◆
チャトリーは全寮制の学校に転入することになった。チャトリーは寄宿舎でプールで溺死した学生の幽霊が出るという話を聞き、恐怖と孤独さに苦しむが、ある日、チャトリーにウィチェンという少年に話しかけられ、仲良くなる。しかし、ウィチェンには大きな秘密があった。

◆感想◆
無理やり全寮制の学校へ転入させられた少年がその寄宿舎での経験を通じて成長していく姿を描いた作品となっており、子供たちの生き生きとした姿がなんとも懐かしくて、観ていてほっこりしました。

チャトリーは父親により強制的に転入させられたことで心を塞いだ状態になっており、それにガキ大将グループに怪談を吹き込まれたことで恐怖と孤独さに苦しみます。チャトリーが常に追い詰められた表情をしており、とても苦しそうでした。

その後、ウィチェンという少年と出会うことでチャトリーの寄宿舎での生活が変わっていきます。チャトリーはウィチェンといるときはとても楽しそうで、生き生きとした表情をしていて本来の子供らしい顔に戻っていました。

ストーリーはチャトリーとウィチェンの関係をもとに後半進んでいきますが、ウィチェンの存在に対してチャトリーがなんとかしてあげようと思う姿は精悍な顔立ちをしていて応援したくなりました。また、ガキ大将たちもいざとなったら助けになってくれて、子供たちの逞しさと純真さがうらやましく感じました。

本作はジャンルとしてホラーと上がっていますが、怖い要素はあまり無く、それ以上に少年たちの成長する姿に感じ入る作品になっているので、ホラーが苦手な方にこそ観てもらいたい作品だと思います。とても面白かったです。

鑑賞日:2024年10月9日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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