白石 晃士監督お得意のモキュメンタリーホラー映画。
POV映像の中にぜつみょ〜〜に非現実を織り交ぜてくる巧みさ!
そして後半はホモセクシャル一歩手前の男同士の友情物語に発展していく!!
観終わった後にじわぁ〜と恐怖が増していくなんとも言えない怖さを味わいたいなら是非!
とある通り魔殺人事件を調べ始めた白石監督(本人役で出演。一応役柄としてはディレクター)一行。
調べていくうちに古代の神代文字、UFO、ポルターガイスト、予知夢などまさにオカルトな要素が絡み合っていき、物語は予想もつかない方向に進んでいく…という話。
この映画を語る上で避けて通れないのが通り魔殺人の生き残りである江野くん。
定職につかずネカフェを泊まり歩くダメ男で、酒が入ると気持ちがでかくなって説教しだすような人間でおそらく友達もいない(ていうか周りから人がいなくなっていくタイプの奴)
そんな彼が本当に現実にいそうだと感じさせるほどのリアリティを持たせる白石監督はさすがとしか言いようがない。
途中マジで日雇い労働者のドキュメンタリーを見させられてるのかと思ったくらい。
特に少しでも安く腹にたまるお菓子を探すためにお菓子の袋の成分表を確かめたり手のひらで重さを計ったり、カップ焼きそばのかやくで野菜を取った気になっている姿はもはやキュート。
映画が後半に入る頃にはそんな彼の行く末が気になって気になって仕方がないほど引き込まれてしまう。
そして訪れるラスト…
これはいろんな意味で忘れられないラストシーンになりました…
白石くーーん!!