【騙した相手は殺人鬼だった】
シリーズの生みの親、ジェームズ・ワンとリー・ワネルが製作総指揮に名を連ね、『SAW6』『ザ・ファイナル』のケビン・グルタート監督がメガホンを執った人気シリーズ第10作め。
時系列的には1.5作目に位置し、末期癌に侵されたジョンが殺人鬼ジグソウであるとは知らず、医療詐欺を働いた者たちへの復讐デスゲームの顛末を描いたゴアスリラー。
愛あふれるが故に長めのレビューですmm
『スパイラル』でオールリセットされたものが、復活し生まれ変わった───そんな印象。
ジョンを主人公に据えたことで、気付けば彼を応援する目線となり、改めてジョンが生存している世界線が好きなんだ、と実感しましたね。
ただ、シリーズ最高傑作!には遠く及ばず。
好きだからこそ、ここはあえて贔屓目なしで正直な感想を残したいと思う(`・ω・´)キリッ
本作は珍しく?ターゲットにシヌーヴ扮する北欧美女がキャスティングされているので、私はセシリアの美しい顔が血に塗れ恐怖に歪む様を、むちゃくちゃ期待していた。だから正直あのラストにはガッガリ。肝心のメインテーマが流れて来ても、余りゾクゾク出来なかった(哀)
そもそもドラマパートが長かったり、ゲーム実行順が解せなかったり、終盤につれて萎える(難易度にムラがある)感じだったり、ポスタービジュアルにもなっている序盤のトラップが、まさかの◯◯だったり…と腑に落ちない点を挙げればワンサカ。なので、何かしら意味があるのかな?と思いたいけど、主演トビン・ベルの老いて痩せ細った姿を見ると、そう長くは続けていけないだろうしなぁ。。
20年前、記念すべき1作目を劇場で観た時の衝撃は今も鮮烈で、以降、本シリーズの虜になってから『スパイラル』以外すべて劇場鑑賞して来た私にとって、1作目は殿堂入りするほど大好きな作品。これを超えるのは難儀。
でもポスタービジュアルは過去一だと思う!
ダメ出しが多くなっちゃいましたが、本作は新たな分岐を感じさせる仕上がりになっており、 映画としては面白かったですよ♪もともと3作目で完結するはずだったシリーズを、ここまで成長させてきた製作陣の功績は見事だし、今後ライフコーチ=ジョンとしてのスピンオフ的な拡がりが観られるならワクワクしますw
シリーズを追っている人には、ミッドクレジットで嬉しい?サプライズあり♡
デスゲームのトラップ器具アイデアをノートに描き溜める、ジョン爺さんにホッコリ( ´ ▽ ` )