ぴよまろ

NANAのぴよまろのレビュー・感想・評価

NANA(2005年製作の映画)
2.8
矢沢あい原作漫画の実写映画化。偶然出会った、同じ名前を持ち正反対の性格である2人の「ナナ」が、上京のタイミングで共同生活をはじめることになる、恋愛青春物語。

原作未読ですが、ついていけない部分はなく、どうやら原作準拠で映画化された作品のようでした。大崎ナナ(中島美嘉)はロックバンドのボーカリスト、小松奈々(宮崎あおい)は、天真爛漫な恋愛好きという、対照的な2人の物語でした。原作が少女漫画なため、恋愛要素が大きな要素ではありますが、テーマ的にも見せ方的にも2人の青春友情もの、といった印象です。そういう意味では、とても丁寧に作られた作品と思います。また、大崎ナナのバンド演奏は、演じる中島美嘉さんの本業だけあって、さすがです。

一方で、漫画実写化映画の宿命的なコスプレ感は否めません。漫画やアニメでは気にならなかった、例えば極端なキャラクターのような部分が、実写映画となると悪い意味で目立ってます。加えて主人公2人を除いた登場人物の扱いの雑さも、(原作もそうなのかもしれませんが)実写映画になると気になる要素です。

真面目に作られているので、原作ファンなら、きっと楽しめる作品かと思います。
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