風来坊

隣人X 疑惑の彼女の風来坊のレビュー・感想・評価

隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)
2.0
個人的にはドラマ女優のイメージがある上野樹里さん。代表作の「のだめカンタービレ」の劇場版も観てないし、映画で彼女の主演作品を観るのは「亀は意外と早く泳ぐ」以来だなと知って我ながら驚きました(゚д゚)
でも上野樹里さんはあんまりイメージ変わってなくてビックリでした。

熊澤尚人監督も青春映画で評価が高い監督さんですが、これまで1本も観てない事に気づいて映画好きと言っていながら私も勉強が足りませんなと自戒…。
そして原作小説を書いたパリュスあや子さんも全く知らず、これも小説好きとか言っておいて勉強が足らず自戒…。

お話としては少子化が進む日本でも働き手の確保から度々、議題になる移民問題をSFに置き換えて問題提起しています。
日本でSF設定の映画をやるとどうしてもバタ臭くなるので、そこをなるべく抑えたのは分かります。

しかし…この話なら異星人設定はそれほど必要だとは思わないし、人間と外見は一緒で危害がなければそっとしておけばいいし、無理矢理に疑心暗鬼を煽っているような気がします。結局は紆余曲折の末のラブロマンスに落ち着いてしまうし何を訴えたいのかがボヤけています…。

移民問題や人種差別やマスコミの横暴などメッセージ性も個人的には全く響かず、単に上野樹里さんを見る作品になってしまって残念でした。

まとめの一言
「そっとしときなさい」
風来坊

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