福福吉吉

ネバーセイ・ネバーアゲインの福福吉吉のレビュー・感想・評価

3.0
ジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)はスパイとして現役復帰を目指し、訓練に励んでいた。そんな中、犯罪組織スペクターがアメリカ空軍の核弾頭を強奪し、NATO諸国を脅迫してきた。特命を受けたボンドはバハマに急行し、スペクターの幹部ラルゴの愛人ドミノと接触する。しかし、そこにはスペクターの罠が待ちかまえていた。

「核兵器を奪う」「ラルゴ」「ドミノ」と007シリーズ第4作のサンダーボール作戦と共通しているが、ストーリー展開がかなり異なるので番外編として観た方が良いと思います。

のっけから年をとったおじいちゃんボンドの007復帰トレーニング、役人臭くなったM、予算を削られて苦しんでいるQ、と時間の経過を感じさせるエピソードをかぶせてきます。その後、スペクターNo.12のファティマに命を何度も狙われる展開があり、ストーリーはわりと緊迫感があり、テンポよく進んだと思います。

本作の敵として殺し屋のファティマと大富豪のラルゴが登場します。ファティマはボンドの命を何度も狙うも逃げられて失敗するという駄目っぷり。最後に勝利確定の状態まで追い込むも、ボンドに「ファティマが一番だ」という文を書かせて、ボンドの万年筆型の銃を使われて負けるというコミカルな感じで笑わせてくれます。対照的にラルゴは大物感たっぷりで、最後までボンドを苦しめる強敵になっています。

格闘のアクションは流石に衰えを感じる部分はありますが、バイクでのチェイスなどスタントマンが頑張る部分で派手に楽しませてくれます。

最初に老いを感じますが、観ているうちにボンドが戻ってきた感じがして楽しかった。女好き設定はショーン・コネリーがボンドの方が生きる感じがします。
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