“じゃあ、僕たちパパの兄弟になる。”
»1970年前後に活躍した元AWA世界ヘビー級王者 “鉄の爪”ことフリッツ・フォン・エリックを父に持つ、次男以下の4兄弟は父の教えに従いレスラーデビューを果たし、プロレス界の頂点を目指していたのだが…
はい、プロレスには詳しくないので、このポスターで胸熱の実話ベースの王道を期待してたら、全くの真逆でしたね。
で、“呪われた一家”と呼ばれたそうで、中盤からその悲劇の連鎖が起きる様が描がかれますが…複雑な゙思いで見ることに。
うん、自分の夢を息子たちに託し、プロレス的な強みだけを見て息子らの内面にまでは向き合わなかった父親…根性論等がまだ主流だった1980年代、父親が絶対の家庭で母親も息子らにしっかり寄り添うこともなく、呪いではなくこの関係性が元凶だったんですが。
そして、兄弟の悲劇をことごとく目の当たりするのが次男で、最初にプロレスで輝きを放つも父親は次男の序列を下げて行くのが何とも…でも、唯一の妻帯者となったのが救いでしたね。
そう、当然に胸熱とはならずも、いろいろと思うところはあり、見て良かった作品でした。
なお、キャストでは、ザック・エフロン…肉体改造しつつ切ない熱演と、お疲れ様でした。
兄弟役でジェレミー・アレン・ホワイトにハリス・ディキンソンにスタンリー・シモンズ …それぞれいい仕事してます。
さらには、父親役のホルト・マッキャラニーに、母親役のモーラ・ティアニーもグッジョブで…リリー・ジェームズがいいアクセントになってます。