時は1964年のミシシッピー。
差別の嵐が吹き荒れる土地で起きた事件。
捜査のためにやってきた二人の男を通じて、土地柄と人種感の違いを暴き出すアラン・パーカー監督作品。
思いとは裏腹に進まない捜査。その間にも黒人に迫るKKKの手。
意外なところから犯行が解き明かされる過程も興味深い。
正直に言えばこの映画は犯人が誰かなど意味がない。伝えようとしているのは、このような差別があったということだ。
ジーン・ハックマンとウィレム・デフォーのコンビが相乗効果のように物語を盛り上げる。
唯一の欠点は「夜の大捜査線」と物語が被っている点。
とはいえ対立構造など違いを感じさせる点を評価したい。