1964年に実際に起きた、
痛ましい事件を基にした物語。
人種差別がまだ色濃く残る時代、
黒人が理不尽な迫害を受けている。
目の前で暴行されているにもかかわらず、
民衆はおろか保安官までもが見て見ぬふりをする。
繰り返される非道で残虐な行為に、
観ているこちらも嫌悪感が募っていく。
これは決して異国の問題だけでなく、
人間の支配欲という根源的な問題に感じる。
ウィレム・デフォーにF・マクドーマンドにマイケル・ルーカーと、若々しくギラギラした彼らがとてもカッコいい。
彼らが真摯に作品に向き合っているのが伝わり、
非常に良かった。