出来るだけ遠くに来たかったという二人は傷心旅行だったのかな。それにしてはカードが使えない現金の持ち合わせがないという無計画ぶり。パブの客たちの質の悪さや女性を性的対象とみるその視線は、アメリカの田舎町でも同様なんじゃないの、と思ってしまった。そこに一軒しかない酒場が、無礼講になってしまうのはわかる気がする。それでも直接手を出すのは感心しない。客の女性も一緒になってハンナをいじっていたけど、たしかにハンナには向いていない職場だったと思う。でも火をつけて立ち去っていいのかなあ。経営不振のセクハラパブに仕方なく働きに来たワーキングホリデイの女性がセクハラが性暴力になりそうだったことに耐えきれず逃げ出すのはいいとして、その解決策が放火ではちょっとやばいなあ。痛快ではあるけど何の解決にもなっていない気がした。
