このレビューはネタバレを含みます
実話というだけあって本当に生々しく描かれていて、とても現実味がある内容だった。
餓死しないためにも遺体を食べないかという提案をするシーンでは、「亡くなった人や遺族に申し訳ない」という理由だけでなく宗教上の考えが干渉していてとても複雑な感情の連鎖を感じた。外国ならではと思った。
撮り方に関して、雪山での人間模様を描いた作品として、人物の表情に寄り心情にフォーカスするような構図が多かったと感じた。また雪山という自然の脅威を感じさせるよう、機体からどんどん離れていき自然に対しての無力さを表現するようなカメラワークで撮られていた。