HK

コマンチェロのHKのレビュー・感想・評価

コマンチェロ(1961年製作の映画)
3.2
久々にジョン・ウェインのハリウッド西部劇を鑑賞。CS録画。
原題は“The Comancheros”
インディアンのコマンチ族に武器を密売している白人たちをコマンチェロと呼ぶらしく、ウェインはそのコマンチェロの討伐を命じられたテキサス・レンジャーの大尉。

本作は『カサブランカ』のマイケル・カーティス監督の遺作。
末期癌だった監督に代わり、ジョン・ウェインが一部を監督(ノン・クレジット)しているそうですが、作品的には大味でいまひとつ。
悪役は白人かと思ったら、まだまだインディアンが悪役の時代の西部劇。

ウェインが捜査のために途中で名乗る偽名がエド・マクベインですが、「87分署シリーズ」の著者とは関係ないと思います。たぶん。
音楽はエルマー・バーンスタイン(『荒野の七人』『大脱走』)ですが、本作や『エルダー兄弟』など、この人の西部劇の楽曲はどれも『荒野の七人』のアレンジに聴こえてしまいます。

出演はウェインの他に私は『素晴らしきヒコーキ野郎』くらいしか知らないスチュワート・ホイットマン。
前半で強烈な印象を残しつつも、すぐに退場してしまうリー・マーヴィン。
楽屋オチともとれる親子の会話ばかりのウェインの息子パトリック・ウェイン。
やはり途中退場しますが、なぜ殺す必要があったのか意味不明。
まだ若くて細いジャック・イーラムも出てました。

メイン女優はコマンチェロの首領の娘役のイナ・バリンですが、私はむしろ出番の少ない子連れ未亡人役でモンローのようなブロンドのジョーン・オブライエンの方が印象的でした。
オブライエンは『ペティコート作戦』に出ているようなので、久々にそちらも観たくなりました。
HK

HK