回想シーンでご飯3杯いける

ザ・バイクライダーズの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

ザ・バイクライダーズ(2023年製作の映画)
2.0
1960~1970年代のバイクライダーを撮影した写真集にインスパイアされて作られたそうで、我が道を歩んだアウトローでさえ実在のグループをベースにする必要があるのか?という何とも言えない複雑な気持ちが。

そんな既定路線から生まれた映画なので、全てに於いて描写がステレオタイプ。男くさい連中が家族の犠牲も厭わずにバイクと仲間意識に熱中するのは良いのだが、作中で登場する女性が(記憶が確かであれば)2人だけで、当時のバイク乗りってこんなに男ばっかりだったの?と呆れてしまう。

主演はオースティン・バトラー。「エルヴィス」の時と同じで、彼の魅力に対して作品全体が魅力に乏しく、とても勿体ない結果になっていると感じる。

せめてバイクのエンジン音と挿入曲がもう少し魅力的に鳴っていれば、印象もかなり変わったと思う。