♯67(2025年)世代交代
舞台は1965年から1970年
シカゴを拠点とするバイカーズクラブ『ヴァンダルズ』を取材した内容の回顧録
マーロン・ブランド主演の『乱暴者』を見てバイカーに目覚めたジョニーは、シカゴを拠点に走り屋系のモーター・サイクルクラブ『ヴァンダルズ』を創設する。その後クラブは大きくなりクラブの溜まり場のバーに来店したキャシーは、組織の中で異様なオーラを放つイケメンバイカーのベニーに一目惚れしてスピード結婚をする。
次第に支部も増えてジョニーのコントロールも効かないくらい組織が大きくなった頃大きな事件が起きてしまい。ベニーとキャシーに災難が降りかかる実録バイカーバイオレンスムービーです。
◆良い点/注目ポイント
・クラブ創設当初は、メンバーは正業と家族を持ち会費を払ってみんなでツーリングをするバイカーで他のチームとも協調する平和で、仁義を重んじる集団が、時代の流れと共に変わっていくところが切ないです。
・ボスのジョニーを演じるトム・ハーディのカリスマ性がヤバいです。
ロン・パールマンの演じていたバイカーのボスように強欲では無くアウトローの美学を貫いています。
◆改善点
・無し。
◆総括
・世界最古・最大(構成員3000人)の暴走族『アウトローズ』のダニー・ライオンによる写真集とそのインタビュー記事を元にヴァンダルズというクラブチーム名に変更して映画化した作品。
派手な銃撃戦も無く素手かナイフのタイマン勝負。戦後まもない頃の愚連隊のような硬派な組織が、武器売買や麻薬取引にも手を染める本物のアウトローになってしまうまでをベニーの妻キャシーの視点から描いた作品。
60年代のダブルのライダースジャケットとデニムとエンジニアブーツを着込んでハーレーで隊列を組んで走る姿はまるで奇兵隊のようでした。
海外ドラマ『SONS OF ANARCHY』が大好きな方にオススメです。
-2025年67本目-