15分程度のアトムってなんじゃ?と思って調べたら、KYOTO手塚治虫ワールドという閉館してしまった記念館だけで上映されていたものらしい。
貴重なショートアニメを公開してくれてありがとうございます。
火の鳥が狂言回しのようになっていたので、他にも作品がありそうです。
時間制約のある中で何を残して何を削るか。非常に上手くできてると思います。
テンプレ的な筋運びにはなってしまうけど、記念館に立ち寄った人が手塚アニメを気軽に楽しみつつ、大切なメッセージはちゃんと伝わるようになっています。
ライト層からコアなファンまで誰もが納得できる。
デザインや作画は昭和のセルアニメの雰囲気が強くて、時々はさまれるCG映像がなければ割といつの時代に作られたのかよくわからない味わい。
当時のテレビアニメはこの短時間ドラマが毎週行われていたんですよね、すごい熱量です。
ベムというキャラ造形が天使のように見えて、アトムも含め優しさに全振りしてるのがまたいいです。
アトムには可愛さを感じるとともに、悲しい気持ちもあふれてきます。鉄腕アトム=自己犠牲=涙というパブロフの犬のように仕込まれてます。