汽笛の音で目を覚ます

エイリアン3の汽笛の音で目を覚ますのレビュー・感想・評価

エイリアン3(1992年製作の映画)
2.0
エイリアンシリーズの3作目。

監督はデヴィッド・フィンチャー。未来の大物監督のデビュー作は『エイリアン3』だったのね。だから、監督は擁護したいけれど、脚本には気に食わない点が数えたら5箇所以上あった。監督本人も苦々しい思い出らしい。いやー、ホント干されなくて良かったね。

宗教色が強いシナリオはもともと苦手だけど、それ以外にも「えー…」ってなっちゃう展開が多かった。ネタバレになるから多くは言えないけど、自分含め2からすぐに続けて見た人や、当時楽しみに3を待ってた人からしたら、よりいっそうガッカリ感も大きかったんじゃないかしら。

とはいえ、原点回帰と言うべきか。1作目のホラー感はある程度取り戻していて、誰がいつどうなるか分からない緊迫感とカメラワークの上手さは流石はフィンチャーと言ったところ。シナリオはお世辞にも面白いとは言えないし、色々と残念さもあったけど、彼のデビュー作ということで終始興味深くは見れました。

ちなみに今作は、企画段階からトラブル続出で、脚本もかなり変更されたらしい。観賞後にwikiでウィリアム・ギブスンが書いた最初の脚本の内容を見たけど、こっちのほうが全然見たかった。これでいいのにねー。