ずが

エイリアン3のずがのネタバレレビュー・内容・結末

エイリアン3(1992年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

エイリアンシリーズ一旦、リプリーの集大成的作品になるのかな?デヴィッド・フィンチャー初監督作品。初監督でエイリアン3とはとんでもないフィルモグラフィ。

初っ端から2で助けた女の子の即死から始まるという衝撃的で振り切ったスタートも素晴らしく引き込まれる。これまでは宇宙飛行や軍隊等がエイリアンと対峙する物語だったが、今作は地球からは既に見放された刑務所が舞台で武器もまともにない中で戦わなければ行けない。女が存在しない星なだけに唯一の女のリプリーが囚人に襲われる人間の恐怖もありながら、それに屈しない男勝りのリプリーも今回も見ることが出来て満足。ずるいのがリプリーも元囚人の医者と寝たりと人間らしい一面を見せてくれることでキャラクターへの親近感も湧く。

世評の低さは終盤にかけての迷路状になっている通路でエイリアンを追い込んでいくシーンがパッとしないというのがあると思う。エイリアンが人間を追う視点のカメラアングルが繰り返し多用されるのは残念。我々が見たいのは逃げ惑う人間でなくて動き回るエイリアンなので。。あと粉塵が舞い、暗い通路はどこで何が起きているのかよく分からずざっくりと追い込むってのはわかるが細かい戦略的な要素が削がれてしまっているのは残念だった。

ラストの寄生されたリプリーが炎に飛び込み命を失う流れは完結編としては素晴らしかった。これから続編も見てみるが寧ろここで完結させず4以降続けたのが心配だ。
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