ノラネコの呑んで観るシネマ

ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

4.0
幼い頃に悪の独裁者一族に妹と母を殺され、聴覚と声を失ったビル・スカルスガルドが、山で仙人みたいなおっさんに鍛えられ細マッチョ青年に成長、復讐を遂げる。
主人公は喋れないので、別人が心の声をアテレコ。
彼は死んだ妹の姿を、常に幽霊の様に見ている設定。
監督はドイツ出身でこれが初長編のモーリッツ・モールなんだけど、外連味たっぷりで漫画チックなキャラクターや、イタタと笑いの融合は、いかにもプロデューサーのサム・ライミが好きそうなテイストだ。
しかしボスキャラがファムケ・ヤンセンで、あんま強そうじゃないよな〜、独裁者ファミリーみんなショボそうと思ってたら、終盤に大きな捻りがあった。
ぶっちゃけ、今まで観てきたストーリーは一体何だったんだと思わないでもないが、なるほどアクションにするならやっぱこっちだよな。
まあ観終わって特に何にも残らないけど、ゲームあるいはコミックライクなビジュアルのアクションは楽しいし、厨二病臭漂うB級プログラムピクチュアとして、まずまずの仕上がり。