「ブレックファスト・クラブ」で知られるジョン・ヒューズが製作、脚本を手掛ける'80年代の王道青春映画。先日立て続けにレビューしたジム・ジャームッシュの初期作品と同じ時期の映画だけど、当時の一般的な劇場で人気となっていたのは、本作のようにポップな映画だったと記憶している。
勉強熱心でお洒落にもこだわりを持っている女子高生が主人公で、金持ちの御曹司に恋心を抱き悩む様子が描かれている。主人公と御曹司は各々別の友達グループに属していて、学園物特有の派閥争いも登場する。
主人公がレコード店でバイトしているのもいかにも'80年代っぽくて、当時の象徴とも言えるカラッと明るいロック/ポップが多数挿入される。特にOMCの「If You Leave」はこの時代の隠れた名曲と言って良い。
高校生の話でありながら、学校だけが舞台ではなく、幼馴染みの男子や父親との関係も挿入され、物語に深みを与えているのが印象的だ。