2024年最も感動的な新作映画だったと思う。動物の擬人化に加え、余りにもシンプルなキャラクターデザインに“ナメて”鑑賞した所、描かれる「人生の出会いと別れ」……その人生の美しさと切なさを解像度高く落とし込んだストーリーが深く突き刺さった。
舞台となる1980年代NYのストリートはどこか昔の映画で観ていた懐かしく、良い意味で「古い雰囲気」を感じる。この作品の持つ感動はきっと100年後も色褪せないだろうという確信がある。シンプルで、クラシカルだからこそ、確固たるパワーを持つアニメーションだった。何より本作を観た後、ノリノリな♪セプテンバーが全く違う意味を持って、感動の曲に変貌してしまうのが恐ろしい。【記録】