娘を誘拐された敏腕女性弁護士が、誘拐犯にある殺人犯を裁判で無罪にしろという無理難題を突き付けられる。
猶予は7日間。娘と自身の命を懸けて挑むサスペンススリラー。
韓国お得意のミステリー仕立てのサスペンス。テンポがとにかくメチャクチャ早い!
誘拐事件が起きてから、いつの間にか身代金の受け渡しの場面になってて、素で「あれ?俺かなり見逃した?」と思うくらい、前半30分の勢いは凄かったです。
主人公の娘の誘拐事件と、主人公が今回担当する事になった殺人事件の真相を、同時進行で展開するので、情報量の多さについていくのがちょっと大変でした。
それぞれの事件は一体誰が?何の目的で?そういった謎が徐々に解けていくミステリーものの醍醐味を感じます。
そして最後の最後で明かされる真実にも驚き。これを始めから予想できる人、そうそういないんじゃないかな。
それを踏まえて映画を振り返ると、確かにそれを指し示す伏線がうっすらと張られている事に気付かされます。なかなか巧い映画でしたね。
そして「シュリ」でもイ・バンヒを演じたキム・ユンジンの強い母親像にも感銘を受けます。映画で貫かれているのはやはり親子愛。ただのサスペンスには収まらない魅力のある作品だと思います。
余談ですが、今日(10月7日)から日本でドラマとして本作のリメイクが放送されるみたいですね。
映画じゃあまりにも突っ走ってた感があったので、意外とドラマの方がじっくり描けるかもしれませんね。