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勝手にしやがれのmendeのレビュー・感想・評価

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)
3.2
見た目はかっこいい。
ハサミでザクザク切ったようなつなぎがこの映画によく合ってる。
ジャン・ポール・ベルモンドとジーン・セバーグのファッションもいい。特にベルモンドの服の似合いっぷりは半端ない。頭が小さくて足が長くて細身なのにシックスパックでモデルかアイドルのようだ。クールさとかわいさが同居している。

でも主人公はジーン・セバーグに執着するわりに暴力的で軽く扱い「誰とでも寝る女」なんて言う。キム・ギドクか? ゴダールのこういう「男らしさ」が不快。

ジーン・セバーグがジャン・ピエール・メルヴィル扮する哲学者に聞く「人生最大の野心は?」に、「不老不死になって死ぬこと」と答える。ここもやっぱりかっこいい。

今回見直してみてわかったが、あの印象的な最後のシーンが「5時から7時までのクレオ」のクレオの家のすぐ近くだった。通り2つくらいへだてたくらい。あのあたり、ロケがしやすいとか?
ヴァルダの映画と違って、凱旋門やエッフェル塔、シャンゼリゼ、ノートルダム大聖堂などパリの観光名所がはっきりうつっていた。思ったよりわかりやすいパリ映画でもあった。
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