シネフィルmonk

勝手にしやがれのシネフィルmonkのレビュー・感想・評価

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)
4.3
永遠に残るヌーヴェル・ヴァーグの名作。即興演出や手持ちカメラでの街頭撮影など、当時の劇場映画の概念を打ち破る技法で製作され、後の映画界に大きな影響を与えたヌーヴェル・ヴァーグの記念碑的作品。私のInstagramでも和田誠さんのこの映画のイラストをアイコンに使わせてもらっています。もう大好きすぎて、ゴダールの88才birthdayの昨日(12月3日)もDVDで再び観ました。

やはり、ゴダールとジャン=ポール・ベルモンドのコンビは最高だし、『悲しみよこんにちは』(1957)でのベリーショート髪のセシールカットがブームにもなったヒロインのジーン・セバーグが瑞々しい。密告する役はゴダール自身が演じ、空港でインタビューに応じるスターはなんとジャン=ピエール・メルヴィル、そして原案はフランソワ・トリュフォー、映画の監修はクロード・シャブロルとヌーヴェル・ヴァーグの仲間たちが集って、いかにもヌーヴェル・ヴァーグ✨✨✨🎬。車が行き交う街頭で新聞を売るセバーグの「ニューヨークヘラルド・トリビューン!」の声と、マルシャル・ソラールのジャズが耳に残るなど名シーンの数々。永遠に色あせない宝石のような映画です。
※加筆、内容編集しました2018/12/04
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