KKMX

勝手にしやがれのKKMXのレビュー・感想・評価

勝手にしやがれ(1959年製作の映画)
4.0
いやー、最高にシャレオツなガーエーですね!

どこを切ってもスマートでスタイリッシュ。めちゃくちゃスピード感のあるカット割とか、洗練され切ったいなせな台詞回しとか、かっこ良すぎです。あと、ジャズね。BGMも洒脱の極み。またモノクロと相性ピッタリなんですよ。
そして、なにあのジャン=ポール・ベルモンドとジーン・セバーグの完璧カップル。特に、美女好きの私はジーン・セバーグにヤられました!ベリーショートって人生で一度も良いと思ったことなかったのですが、最高ですねセバーグのセシルカット!選ばれし美女っているんだな〜としみじみ。セバーグちゃんは不幸な人生を送り、出演作にも恵まれなかったので、ここぞとばかり彼女のキュートさを目に焼き付けました。

これは確かに、当時の人たちはドギモを抜かれたでしょうね。このガーエーを観るのが最高にお洒落でヒップ、みたいな価値観は当時絶対にあったでしょうね。歴史を変えるエネルギーに満ちた一作であることは、ほんとビンビンに伝わりました。ルパン3世やカウボーイビバップはモロに影響受けてますね。

ヌーヴェルヴァーグって、ロックで言えばパンクとかオルタナみたいなものだと思ってます。そのため本作は、ラモーンズの1stとか、ニルヴァーナの『ネヴァーマインド』とかに位置する作品だと捉えています。
はっ、そういえばピストルズの1stの邦題は『勝手にしやがれ』…なるほど!


そんな感じで楽しめた本作ですが、気になるポイントも。
作品に通底しているムードはニヒリズムなんですよね。若いころ、ニヒルはモテに通じる格好良さがありますが、年を経るとニヒリズムはその人を蝕みます。
おそらく、当時のゴダールはニヒリストだと思います。そんな彼がその後どんな作品を生み出すのか、本作鑑賞後に興味を持ちました。

そして、ちょうど良くこの直後に6年後の作品『気狂いピエロ』を鑑賞する運びとなりました。
果たして、ゴダール師匠は己が虚無主義に対して、どう向かい合っていくのでしょうか?続きは次回。


【しょうもねぇ追記】
The Pillowsの『パトリシア』は本作のセバーグをネタにしていることに気づいた!

髪を切りすぎた時も「パトリシアみたいでしょ」なんて

このパトリシアが本作のセバーグちゃんなんですね。