KENT

勝手にしやがれのKENTのネタバレレビュー・内容・結末

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

フランスとアメリカ、イタリア、性と愛、善と悪、敵と味方、美など、自由、新聞。

パトリシアは、高尚な趣味。ミシェルに、ルノワールの絵画や、フィリアムフォークナーの小説とか、モーツァルトの音楽とかの感想を聞く。

一方、ミシェルは世俗的、というか性的なものに、まっしぐら。

彼らは、たぶん、同じ「なにかを求める」存在なんじゃないかな。しかし、欲望は同じでも、方法が異なるからすれ違う。

ラストシーンで、裏切りを裏切りとして受け取らず、ただ受け入れてしまう。

たぶん、パトリシアは裏切りを裏切りとして、拒絶されることを望んでいた。だから、受け入れてしまうミシェルをパトリシアは「狂っている」という。そんなかんじ。

あと、フランス語と英語の齟齬がわかりにくかったです。

気狂いピエロの方が個人的には、好き。
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