メイド・イン・ホンコン/香港製造 デジタル・リマスター版の作品情報・感想・評価

メイド・イン・ホンコン/香港製造 デジタル・リマスター版1997年製作の映画)

香港製造

上映日:2018年03月10日

製作国:

上映時間:108分

ジャンル:

3.9

あらすじ

「メイド・イン・ホンコン/香港製造 デジタル・リマスター版」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

ところどころちょっと口を押さえウップとしたくなるシーンはあるけれど(又そこがアジア映画特有でいいのかも)いい映画でした!一番好きなシーンは後半、チャウがどんどん追い詰められた精神状態になり(ナチュラル・ボーン・キラーズのポスターとチェ・ゲバラのポスターが貼ってある狭い狭い部屋で)両手に銃を持ち爆音のリズムに合わせ踊るところですね。素晴らしい映像と音楽!いいなーあそこもう一度見たい!

眉が弓形のベリーショートの女の子ペンは正に「恋する惑星」のフェイウォンのオマージュでしょうか、なんか可愛かった。(オマージュというほど時が経ってないので香港映画といえばベリーショートが当時激流行りだったからか?)彼女の履いてるショーツ、おヘソの上まであるおばさんパンツで宮﨑駿のオマージュでもあるのかと少し思った。その下着にしても彼女を処女として描きたいから一度もチャウと最後までは行かなかったのかな。

チャウが自分の白いパンツを何度も手洗いしたり、部屋に干したり干したパンツが映像に何度も映っていたが実際のセックスシーンはなく、彼女のパンツ、彼のパンツは、彼らの内向した性表現なんだろうな。

そう、覚えています。英国領香港が中国に返還される少し前香港がどんな風だったか。少しお金のある人達は皆逃げ出した。カナダに移住ラッシュ、皆が刹那的だった。この先どうなるか分からない不安感が蔓延していた。香港人達は皆最新式電気製品を次々買う、今楽しめれるだけ楽しめとばかり新しいテレビを買う、先の事を考えたくないから今現在に耽る。だから本作でもテレビを壊したり投げ棄てたりするシーンが多いのだろう(と勝手に推測)。愚かな行動の象徴として「新型テレビ」なのかな。大人達の心臓を取り出したらさぞかし汚い色をしているんだろうとチャウが呟く。大人達が不安定だからその鬱々した心が子供に波及し子供も残忍ないじめでストレス発散をする。その犠牲者がロンか。。でもロンはチャウに庇ってもらえて良かった。日本のドラマにも昔本作にとても似たのがありましたね。萩原健一(ショーケン)の「傷だらけの天使」だ。アキラとオサムだったか、チャウとロンの関係に似ている。歳を取るとこの手の映画ドラマを見ても、はい、無軌道な若者の物語ね、で済まされるけど、若い時というのは実際こういうものだし変に大人の理屈に従う若者は嘘くさくていけない(いや、社会的には従順な人の方が扱い易いけれど)現実は心のままに生きるチャウが本物だ。汚い人間は長く生き、純粋な人間は早く死ぬ。チャウは少し高橋一世に似てるなーと思いながら視聴していました。いやーまたこんなクセのある映画を見てしまうとその後欧米映画いくら見ても感動しなくなるんだなー。
2ヶ月ほど前に早稲田松竹にて。
再見要。
荒くてエネルギッシュで小汚くて綺麗な青春映画
呑芙庵

呑芙庵の感想・評価

4.0
映画はそんなにうまくないのに泣いちゃった 97年の映画だ

安い長屋みたいなアパートの暗い廊下や通りをローラースケートで行く男の子たちが印象的、君たちはどこからきてどこにゆくのか そんなこと知らないよ 間違いなく97年のホンコン

ボスがパックリスイカを割って食べるシーンの「大陸」的な所作とこの映画に出てくる大人の所作が重なる

見晴らしの良い集団墓地、墓に登って雨を浴びながら死んだ子の名前を呼ぶ場面

以下めっちゃ個人的な感想

鈍重なクラシックとケレン味をましましにした岩井俊二(そしてCMっぽい)的な絵面で撮られる死んでいく女の子たちの儚さはうざったいしだるいんだけど、それを含めて狂おしく愛おしく、抗えなかった

冒頭🐖豚で人をぶん殴るところ最高

ロンとの関係や母と父の関係やバスで人を殺すシーンやらどうしても『ヒミズ』を思い出す、ブラウン管テレビが宙に浮いたら椎名林檎を思い出す、抗えるわけがない

ちょっと「気分はもう戦争」みたいなところもある
jumo

jumoの感想・評価

3.1
売れる前の高橋一生を彷彿とさせるチャウのあどけなさよ
ペンが出てくると途端に岩井俊二の映画っぽくなっちゃうね
しも

しもの感想・評価

3.8
デジタルリマスター版で観賞。
20年前にはじめて見た時のこと。
サム・リーはそれまでの香港スターの誰とも違っていて、新しい波が来たな、と思ったのを思い出した。
今日、再び。
こんなに切ない映画だったとは…
さら

さらの感想・評価

-
この映画になって、たまに世界のどっかで上映されたい
TsutomuZ

TsutomuZの感想・評価

3.8
映画「十年」と二本立てでみたい。香港返還とは何だったのか。

あの時代の空気を見事に撮影した。喧騒という最高の劇伴。
切り落とされた腕のあからさまなゴム感少し笑った
あのショートカットの女の子は果たして可愛いのか…わからぬ
私が死んだらどうする?って聞いたらそのとき考えるよ、っていうのはよい答えだとおもうた

エンドロールが嘘みたいに短い


2019-96
horry

horryの感想・評価

5.0
97年作品のデジタルリマスター。
時代の空気を濃厚に取り込む作品。色も音も、カメラもストーリーも。

もう子どもではないけれど、大人にもなれない。自分の力で出来ることには限りがあることを飲み込むほかない子どもたち。

彼らの美しさと切なさが存分に描かれた、素晴らしい作品でした。
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