売れない女優シェリルはデート番組に出演し、とある男とマッチングしたが、その男にはとある秘密があった。
実在した連続殺人犯ロドニー・アルカラの実話をもとに映像化した、アナ・ケンドリック初監督作品。
これが実話ということにびっくりだけど、観た後にアルカラについてネットで調べてみたら、実際はこんなものじゃないシリアルキラーだった…。だとしたら本作は、アルカラのことを軽く扱いすぎじゃない?という気がする。
演じた方のお芝居もあってアルカラは始終キモかったけど、監督も務めたアナ・ケンドリック演じるシェリルを主人公のように描いたことで、ストーリーがブレちゃったような。
たぶん当時の女性への不当な扱いとか、性犯罪への警察の認識の甘さを描きたかったんだろうと思うけど、全部が中途半端になっていて残念だった。
でも時系列を行ったり来たりさせることで、アルカラの恐ろしさと正体がじわじわ分かってきてハラハラしたから、その辺りは良かったと思う。
展開も早くて観やすいので、実話ベースの作品が好きな方は良いと思います。